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米政権、4.8兆ドルの21年度予算案提示 民主党は反発

[ワシントン 10日 ロイター] - トランプ米大統領は10日、総額4兆8000億ドル規模の2021会計年度(20年10月─21年9月)予算教書を議会に提出した。野党民主党は医療保険や社会保障に関する一般教書演説での表明が守られていないとして反発している。

トランプ米大統領は10日、総額4兆8000億ドル規模の2021会計年度(20年10月─21年9月)予算教書を議会に提出した。ホワイトハウスで昨年11月撮影(2020年 ロイター/YARA NARDI)

トランプ氏の優先政策であるメキシコ国境沿いの壁建設費や鎮痛剤のオピオイド対策費などを盛り込んだ一方で、社会保障改革としてセーフティーネット(安全網)向け予算を大幅に削減した。

予算教書は議会との協議を始めるスタート地点という位置付け。財政赤字削減を視野に、昨年度に議会が受け入れなかった環境や輸送関連事業などの大幅削減も提案した。

民主党は、トランプ氏が先週の一般教書演説で年金制度やメディケア(高齢者・障害者向け医療保険)を「常に保護する」とした表明を撤回させたと批判した。

国防費は7405億ドルを要求し、核兵器のほか武力衝突に備えた兵器の研究・開発費の増額を盛り込んだ。

国防総省高官は、研究・開発費の要求額は過去70年間で最大規模とし、中国やロシアの軍備増強に対抗するため、次世代の軍事的対応能力を構築するという。

別の高官は、核兵器の近代化向けには昨年度から290億ドル(18%)増額を求めたと述べた。米議会予算局(CBO)によると、核兵器近代化を完了させるには今後30年で1兆ドル以上かかる見込みという。

また、現在展開されている戦争や国防経費として690億ドルを求めた。

メキシコ国境の壁建設には20億ドルを盛り込んだ。

財政赤字は今後10年間で4兆6000億ドル縮小するとし、経済成長率については今後数年間、年率約3%になると見通した。米行政管理予算局(OMB)のボート局長代行によると、トランプ政権の政策が現実化すると想定した上での予想だという。

政権の経済見通しは楽観的と言える。CBOは今財政年度の成長率を2.2%と予想。今後数年は2%以下と予想している。2019年の成長率は2.3%だった。

今年度の財政赤字は約1兆ドルに拡大するが、21年度は9660億ドルに減少するとの見通しを示した。

このほか、全米鉄道旅客公社(アムトラック)への拠出を今年度の半分以上削減することを提案。昨年度も同様の提案をしたが、議会に否決された。

また、航空宇宙局(NASA)向け予算は252億ドルと、数十年ぶりの規模。トランプ氏が掲げる月や火星の有人飛行実現を目指し、今後5年間にわたり増額を求めた。

*内容を追加しました。

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