[北京 14日 ロイター] - 中国の台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室は14日、「一つの中国」原則に対するいかなる干渉や毀損(きそん)も台湾海峡における平和や安定に深刻な打撃をもたらすと警告した。
トランプ次期米大統領は11日、米政府がこれまで維持してきた「一つの中国」政策について、必ずしも堅持する必要はないとの見解を表明。先のトランプ氏と台湾の蔡英文総統との電話会談に続き、中国は強く反発している。
台湾事務弁公室の報道官は記者会見で、台湾問題が中国の主権と領土保全に関するものだと指摘。
「一つの中国」の原則支持は中米関係の政治的な基盤だとし、「この基盤が干渉されたり毀損されたりすれば、健全で安定的な中米関係の発展が不可能となり、台湾海峡における平和や安定に深刻な打撃となる」と述べた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」