March 14, 2019 / 7:46 PM / in 10 days

米上院、非常事態宣言無効にする決議案可決 大統領は拒否権明言

[ワシントン 14日 ロイター] - 米上院は14日、トランプ大統領がメキシコ国境の壁建設費確保に向けて発令した国家非常事態宣言を無効にする決議案を賛成59反対41で可決した。共和党から12議員が造反した。

 3月14日、米上院は、トランプ大統領(写真)がメキシコ国境の壁建設費確保に向けて発令した国家非常事態宣言を無効にする決議案を賛成59反対41で可決した。共和党から12議員が造反した。ワシントンで13日撮影(2019年 ロイター/Jonathan Ernst)

トランプ大統領は採決の直後に「拒否権だ!」とツイートし、拒否権を発動する意向を明確にした。

上院は13日にもイエメン内戦に介入するサウジアラビアへの軍事支援を停止するよう求める決議案を賛成多数で可決し、トランプ大統領の対サウジ政策への反発をあらためて鮮明にした。トランプ氏に対して2日連続で反旗を翻した格好だ。

下院指導部の側近は、議会は来週1週間の休会後、今月26日にトランプ氏が発動する見込みの拒否権を覆すための採決を行う可能性が高いことを明らかにした。

議会が大統領の拒否権を覆すためには、上下両院でそれぞれ3分の2以上で再可決する必要があるが、両院ともに十分な賛成票が集まっていないため、決議案が成立する可能性は低いとみられる。成立しなかった場合は裁判所の判断に委ねられる可能性がある。

共和党のマコネル上院院内総務はこれまで共和党の議員らに対し、国家非常事態宣言の無効化決議案を否決に持ち込むよう訴えてきた。同案は2月に下院で可決されている。

同党の造反議員らは、トランプ氏だけでなく、将来の民主党の大統領が議会の予算決定権を奪い、非常事態を宣言することで自身が打ち出す政策を遂行する可能性を懸念している。

マコネル氏は、トランプ大統領は「現行法の範囲内で職務を遂行している」と強調。国家非常事態法で大統領に付与された権限に異論があるならば議員らが「改正すべきだ」と述べた。

上院議員らや法律の専門家などは、大統領が拒否権を発動する見込みであっても、議会は決議案の可決によってメッセージを発しており、これを非常事態宣言の無効化を求める複数の訴訟で活用できる可能性があると指摘している。

無所属のアンガス・キング上院議員は「裁判所に対して非常事態宣言は議会の承認を得られなかったと明示」できるため、否決は重要だと述べた。

民主党は、国境を通過する移民などの数が40年ぶりの低水準にあるため、現状は非常事態に該当しないと主張している。同党の上院トップ、シューマー院内総務は上院本会議で「民主党と共和党の両議員は悲しい真実を知っている。大統領は非常事態が起きているから非常事態を宣言したわけではない」とした上で、「大統領は議会の支持を得られなかったため、議会を迂回するために非常事態を宣言しただけだ」と批判した。

*内容を追加します。

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