[ワシントン 11日 ロイター] - 米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は11日、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長を信頼しているとした上で、パウエル氏が立派な議長に変わると確信していると発言した。
FRBによる直近の利上げには賛成しかねると強調する一方、FRBとトランプ政権の見解は世間で言われるほど異なっていないと述べた。また政権としてFRBの独立性を尊重しているが、だからといって政権側が意見を公にすることを控えることにはならないとした。
トランプ大統領が元ピザチェーン経営者のハーマン・ケイン氏をFRB理事候補に推していることについては、政権として現時点でこの方針に変わりないとした。
ケイン氏の指名を巡っては、11日時点で、共和党の上院議員4人が反対する意向を示し、指名承認に必要な支持が得られない可能性が高まっている。
米民主党のペロシ下院議長は「FRB議長は世界中の中銀のトップであり、今はパウエル氏が就いている。ただパウエル氏はFRBが政治的要因に動かされることに取り組む必要がある」と述べた。
トランプ大統領は、ケイン氏と保守系経済評論家のスティーブン・ムーア氏をFRB理事に指名する意向を示している。2人とも正式な指名は上院に提出されていない。
パウエル氏は11日夜、下院民主党の会合に出席したが、出席した議員によると、FRB理事の指名についてはコメントを控えた。パウエル氏は国内外の経済について話をしたという。
*内容を追加しました。
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