November 13, 2019 / 8:01 PM / 23 days ago

米弾劾調査で初の公開証言、「ウクライナ支援より政敵調査を優先」

[ワシントン 13日 ロイター] - トランプ米大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾調査で、下院委員会は13日、初の公開証言を開催した。これまで非公開で行われてきた証言が公の場に移ることで、米国民はテレビ中継を通じ証言を直接視聴することになり、米大統領選を来年に控える中で弾劾調査は重大な局面を迎える。

弾劾調査を主導する下院情報特別委員会のシフ委員長(民主党)は公開証言の開始に当たり「トランプ大統領が同盟国の脆弱性を利用し、ウクライナを米国の選挙に関与させようとしたかどうかが、弾劾調査が呈する疑問だ」とし、「こうした疑問に対するわれわれの答えは、トランプ大統領だけでなく、すべての米大統領の将来を左右する」と言明。その上で、ウクライナ疑惑が「弾劾に値しない行動であるなら、一体何なのか」と疑念を投じた。

この日はウィリアム・テイラー駐ウクライナ代理大使とジョージ・ケント国務次官補代理が証言を行った。マリー・ヨバノビッチ元駐ウクライナ大使は15日に証言する。3高官は非公開証言で、トランプ大統領が政敵ジョー・バイデン前副大統領の調査をするようウクライナに要請するやりとりに懸念を表明していた。

テイラー駐ウクライナ代理大使とケント国務次官補代理の証言は非公開証言の内容をほぼ踏襲する内容となったものの、テイラー氏のスタッフが聞いていたとされるトランプ大統領とソンドランド駐欧州連合(EU)大使による電話会議の内容が新たに明らかになった。

この電話会議はトランプ大統領がウクライナのゼレンスキー大統領にバイデン氏の調査を依頼した電話会談の翌日に当たる7月26日に行われ、トランプ氏はウクライナに要請した調査について質問し、ソンドランド氏はウクライナには調査を進める用意があると応じたという。

テイラー氏によると、このスタッフがソンドランド氏にトランプ大統領のウクライナに対する考えを尋ねたところ、ソンドランド氏は「トランプ氏が気にしているのはバイデン氏に関する調査で、調査は(トランプ氏の顧問弁護士)ジュリアーニ氏が強く求めている」と回答した。

トランプ大統領がウクライナよりも調査を重要視していたかとのシフ委員長からの質問に対して、テイラー氏は「その通りです」と答えた。

テイラー氏はまた、バイデン氏の息子が取締役を務めていたウクライナのエネルギー会社ブリスマの調査が、トランプ大統領がゼレンスキーと会談する条件だったと説明。さらに調査開始を条件にウクライナ軍事支援が保留されていたことを認識していたと語った。

ケント氏も「米国は政敵に関する特定の政治的調査などを他国に要請すべきでない」と明言。さらに、ジュリアーニ氏らがウクライナに圧力を掛けていたことに懸念を感じていたと述べた。

民主党は公開証言によって、トランプ大統領弾劾訴追に向けた機運を高めたい考えだ。実現すれば弾劾裁判は約20年ぶり。これまでに下院で弾劾に追い込まれたのはジョンソン大統領とクリントン大統領の2人のみだが、ともに上院で無罪となり、弾劾によって大統領職を解任されたケースはない。

公開証言に関する記者団からの質問に対し、トランプ大統領は「忙しくて観ている暇はない」とし、「魔女狩り、でっち上げ」と反発。公開証言の開始前も、ツイッターへの投稿で、証言に臨む高官を「ネバー・トランパーズ(何があってもトランプ氏を支持しない人)」と批判していた。

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