November 8, 2019 / 8:55 PM / 12 days ago

米共和党、内部告発者特定へ機運 弾劾調査の公開証言控え

[ワシントン 8日 ロイター] - 米下院委員会が主導するウクライナ疑惑を巡るトランプ大統領弾劾調査が来週から公開証言という新たな段階に移行するが、弾劾調査の発端とされる内部告発者の身元特定しようとする動きがトランプ大統領に近い共和党議員の間で強まっている。

 8日、米下院委員会が主導するウクライナ疑惑を巡るトランプ大統領弾劾調査が来週から公開証言という新たな段階に移行するが、弾劾調査の発端とされる内部告発者の身元特定しようとする動きがトランプ大統領に近い共和党議員の間で強まっている。写真は公聴会が予定されている委員会室。11月6日撮影(2019年 ロイター/Joshua Roberts)

内部告発者は9月、トランプ大統領が来年の米大統領選を視野に政敵バイデン前副大統領と息子を調査するようウクライナのゼレンスキー大統領に圧力をかけたとし、「米国の国家安全保障への脅威」との懸念を表明した。

当初、内部告発者は弾劾調査における最重要証人と見なされていたが、下院委で進められている現・旧政府当局者による証言が内部告発をおおむね踏襲する内容となっており、内部告発者による証言の重要性は薄れている。

こうした状況で共和党議員が内部告発者の身元特定に向けた動きを強めているのは、弾劾調査に絡む公開証言で飛び出す恐れのあるトランプ大統領に対する不利な証言に対抗することが目的とみられる。

共和党議員の側近やストラテジストは、内部告発者を政治的な動機を持つ党派的な存在とみており、共和党はそれを明らかにすることで公開証言によるダメージをかわしたい考えだ。

また、身元の暴露によって民主党主導の弾劾調査に疑問を投げ掛け、有権者の注意を弾劾調査に絡む証言からそらすことも狙いという。

共和党のストラジスト、ロリー・クーパー氏は「共和党有権者は同党の支持を続け、トランプ大統領を擁護したい考えで、何らかの材料を必要としている」とし、内部告発者の身元暴露は「ウクライナ疑惑が擁護できない状況となった場合にトランプ支持者に言い分を与えることになる」と述べた。

トランプ大統領に近いとされる共和党のジム・ジョーダン下院議員は前日、共和党は内部告発者に公開証言を求める召喚状を出す意向があると述べている。

トランプ大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏は今週、ツイッターへの投稿で、内部告発者とみられる人物の名前を投稿。共和党のランド・ポール上院議員は、内部告発者の身元を報じるようメディアに要請。自身が公表することも可能と述べている。

一方、トランプ米大統領の長女イバンカ・トランプ大統領補佐官は、内部告発者は直接入手した情報を持っていないため、重要視しないとの認識を示している。

トランプ大統領はこれまでに、内部告発者の行為は反逆罪に当たるとの見方を示唆。保守派メディアは、内部告発者がバイデン氏やオバマ前政権内の「闇の国家」の共謀者と関わりを持つ人物と報じている。

内部告発者の弁護士は身元の公表を拒否し、同氏の安全に懸念を表明している。また、内部告発者の身元特定は連邦法に違反するとも指摘する。

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