[ワシントン 5日 ロイター] - 来年1月からの新議会で多数派となる米下院民主党は、2016年の米大統領選にロシアが関与した疑惑(ロシア疑惑)を捜査するモラー特別検察官に対して、今まで公表されていなかった一部のトランプ氏側近の証言記録を提出する計画だ。3人の関係者が明らかにした。
下院情報委員会ではこれまで、トランプ氏の娘婿であるクシュナー大統領上級顧問やトランプ氏長男のドナルド・トランプ・ジュニア氏、トランプ氏の元側近ロジャー・ストーン氏などが証言している。
関係筋によると、民主党はこれらの証言記録をモラー氏に提出する計画。
9月下旬に行われた下院情報委員会会合で民主党は、ロシア疑惑で同委員会が行った聞き取り調査の全記録をモラー氏に提出することを求めたが、共和党は拒否した。
これまでのところ、同委員会が公表したの証言記録は、大統領選でトランプ陣営の顧問を務めたカーター・ペイジ氏、民間軍事会社の創設者エリック・プリンス氏、ロシアとトランプ氏の関係について調査報告を作成するため英諜報員を雇ったリサーチ会社の創設者グレン・シンプソン氏の3名のみ。
同委員会の次期委員長アダム・シフ議員のスポークスマンによると、モラー氏に記録を提出する際に、証言者の刑事責任を問うことは提言しない方針という。