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トランプ大統領のツイッター利用者ブロックは違憲=米連邦地裁

 5月23日、米ニューヨーク州マンハッタンの連邦地裁は、トランプ米大統領がツイッターで、政治的見解に基づきユーザーをブロックすることは違憲だとの判断を示した。写真は同大統領のツイッター。提供写真(2018年 ロイター/@realDonaldTrump)

[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米ニューヨーク州マンハッタンの連邦地裁は23日、トランプ米大統領がツイッターで、政治的見解に基づきユーザーをブロックすることは違憲だとの判断を示した。

トランプ大統領はツイッターを通じて政策発表や批判への対応を行っている。自身に批判的な多くのユーザーをブロックしており、こうしたユーザーは大統領のツイートに直接返答することはできない。

連邦地裁のバックウォルド判事は、大統領、また政府当局者のアカウントに掲載されたコメントは公的なフォーラムだと指摘。ユーザーが持つ考えに基づきブロックすることは、言論の自由を保障する憲法修正第1条に違反しているとの見解を示した。

憲法修正第1条を専門とする、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校法科大学院のユージーン・ボロク教授は、今回の判断はトランプ大統領以外にも影響を与えるとし、「全国の政府当局者に適用される」との考えを示した。

米司法省は「裁判所の判断に同意せず、次の対応を検討している」とした。

司法省は、トランプ大統領は憲法修正第1条で保障された自身の権利により、やり取りしたくないユーザーをブロックすることが可能だと主張していた。しかし同判事はこれを受け入れず、批判的なユーザーの権利を侵害する方法で、大統領が自身の権利を行使することはできないと説明した。

バックウォルド判事は、大統領にブロックの解除を命じることはせず、今回の判断を受けて大統領またはソーシャルメディアディレクターのダン・スカビーノ氏が解除を行うと考えていると述べた。

ツイッターTWTR.Nはコメントを控えた。

違憲の判断は、言論の自由擁護協会コロンビア大学ナイト・ファースト・アメンドメント・インスティチュートと複数のツイッターのユーザーが昨年7月に提起した訴訟に対するもの。

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