[ニューヨーク 22日 ロイター] - 日産自動車(7201.T)のカルロス・ゴーン社長兼最高経営責任者(CEO)は22日、フォルクスワーゲン(VW)(VOWG_p.DE)の排ガス不正操作問題をめぐって、自動車メーカーが排ガスのデータを改ざんしていた場合、それを内部で隠ぺいするのは難しいのではないか、と述べた。
ニューヨークでロイターの取材に対してコメントした。ゴーン社長は、独VWで発覚した不正問題について、世界の自動車メーカーと消費者との間の「信頼」の問題をあらためて提起した、との認識を示した。
社長は、VW内で何が起きたのかに関してコメントを控えたが、会社内部でそのような不正が行われていた場合、大勢の人が知っていた可能性が高いと指摘。「隠し通すことができるとは思わない」と語った。
VWが一部のディーゼルエンジン車に違法ソフトウエアを搭載し、米国で排ガス規制を不正に逃れていた問題が発覚して以来、ほかの自動車メーカーも不正に手を染めていたのでは、との疑念が広がっている。
ゴーン社長は、今回のスキャンダルは世界のほかの自動車メーカーにも課題を突き付けたと述べた。業界全体としてどのように対応すべきかとの質問に対して、社長は「極めてオープンであること」と応じた。