[27日 ロイター] - 米国の記録的寒波の影響で操業停止に追い込まれたメキシコ湾岸の十数カ所の製油所は27日、再開に向け作業を急いだが、一部は復旧が1月にずれ込む可能性がある。
これらの製油所の処理能力は日量約358万バレルで、国内の自動車燃料の約20%を供給している。ディーゼルなど燃料価格高騰を受け、停止前までほぼフル稼働の状態だった。
ガソリン小売価格は今週、メキシコ湾岸沿いで上昇したが、全米の価格は影響を受けていない。
大半の製油所では被害が軽微にとどまっている。関係者によると、メキシコ湾岸では気温が氷点下8度まで下がり、複数の施設で一部の機器が凍結し、コジェネレーション(熱電併給)システムが作動しなくなったという。
テキサス州ヒューストン近郊にあるモティバとペメックスの製油所は、1月の第1週または第2週に再稼働がずれ込むことが、州への届け出や関係者の話で明らかになった。
一方、トタルエナジーズは先週末にコジェネレーションシステムの復旧作業に着手し、エクソンモービルはフル稼働に近い状態まで作業が進んだ。
関係者によると、モティバに次ぎ湾岸で2番目に大きい製油所を運営するマラソン・ペトロリアムは、今週末までの生産再開を目指しているという。
いずれの企業も直接コメントしていない。
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