[東京 26日 ロイター] - 法務省入国管理局の東日本入国管理センター(茨城県牛久市)で、25日に40代のベトナム人男性が死亡したことがわかった。複数の関係者が26日、明らかにした。
支援団体関係者や弁護士、被収容者らによると、この男性はVan Huan Nguyen氏。ベトナム戦争後に日本に逃れてきたインドシナ難民の1人だというが、いつから日本にいるかなど、詳しいことは不明。
産経新聞によると、同日午前1時ごろ、巡回中の同センター職員が、男性が動かないことに気づき、意識がなかったため通報、午前2時20分ごろ死亡が確認されたという。司法解剖して死因を調べる。
同センターでは、2014年にも2人の被収容者が死亡している。難民申請者や不法滞在者などが収容される入管の施設では、常駐の医師がいないなど医療体制が不十分であるとして、医師や弁護士団体から改善を求める声が出されている。また、将来に対する不安などから被収容者が精神疾患を患うケースも多く見つかっている。
舩越みなみ
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」