[リオデジャネイロ 28日 ロイター] - ブラジルの資源大手バーレが28日発表した第3・四半期決算は、純利益が39億ドルとアナリスト予想の62億ドルを大幅に下回った。鉄鉱石価格の下落と石炭事業を巡る減損が響いた。
純利益は前期比ではほぼ半減となる一方、前年比では34%増となった。
バーレによると、前期比ベースの業績は期間中に31%下落した鉄鉱石価格のほか、カナダのサドベリーニッケル鉱でのストに伴う生産への影響に押し下げられた。
また、石炭事業での減損損失として約20億ドルを計上したが、詳細については明らかにしなかった。
前四半期には「冶金用石炭と一般炭の長期的な想定価格の低下」に伴う石炭資産の評価損を開示していた。
また、バーレは28日、発行済み株式の約4.1%に当たる2億株の自社株買いを行うと発表。持続的な価値の創出に向けた「経営陣の自信」を反映したものと説明した。
調整済みのEBITDA(利払い・税金・償却前利益)は69億ドルだった。
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