[東京 1日 ロイター] - 内閣府は1日、最近の生鮮食品の価格動向について短いレポートを公表した。
生鮮野菜や生産魚介は価格の上下の振れが大きいため、物価の基調には、生鮮食品を除いた消費者物価指数(コアCPI)が参照されることが多いが、昨年8月以降は生鮮食品の価格上昇で生鮮を含んだ総合物価指数の上振れが続いているため最近の傾向をまとめた。
生鮮魚介は昨年9月以降サケやサンマ、ブリ、エビなどの高止まりが続いている。サケやエビは輸出国の病害による国際価格上昇で国内価格が上昇した。
生鮮野菜も昨年7月以降、猛暑や台風の影響などでキャベツやキュウリ、ジャガイモなどが上昇傾向にある。今年も1─6月、産地の天候不順でたまねぎやジャガイモの高値が続いた。
8月は「台風の影響等により生鮮野菜の価格が上昇するとともに、サケやエビの価格高止まりにより生鮮魚介が引き続き高値で推移する」とみる。9月以降も「天候等の影響を受けると考えられ、引き続き注視が必要」としている。
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竹本能文 編集:宮崎亜巳
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