[ハノイ/北京 26日 ロイター] - 中国の調査船と護衛艦5隻が26日、南シナ海でベトナムの排他的経済水域(EEZ)に入っており、ロシア企業が運営するガスブロックに接近した。ベトナムは前日、中国船に退去を促したが、警告を無視している格好だ。
スタンフォード大学で南シナ海に関するプロジェクトを率いるレイ・パウエル氏によると、中国船は今月7日にベトナムのEEZで活動を開始。中国の行動とベトナムの反応は「憂慮すべき」と述べた。
中国は、ベトナムのEEZ内にある地域を含む、南シナ海の海域の大半で領有権を主張している。
ロイターが非営利団体SCSCIから入手した船舶追跡データによると、中国の調査船は7日以降、ロシアの国営企業ザルベジネフチとベトナム国営ペトロベトナムの合弁会社ベトソフペトロが運営するガスブロック「04─03」の付近を運航しているもようだ。
中国外務省の毛寧報道官は会見で、中国はスプラトリー諸島とその隣接海域の主権を持ち、関連海域を管轄していると強調。「中国の船舶は中国の管轄下で通常の活動を行っており、合法的なものだ」とした。
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