[ハノイ 17日 ロイター] - ベトナム政府は17日、グエン・スアン・フック国家主席(68)が辞意を表明したと発表した。共産党幹部らによる汚職事件の責任を取り、政界からも退くとしている。
正式な辞任には国会の承認が必要で、関係筋らによると、週内に異例の臨時国会が開かれる見通し。
同国では最高指導者のグエン・フー・チョン党書記長が旗振り役となって汚職の摘発を強めており、1月には副首相2人が解任された。2021年まで首相を務めたフック氏も、監督責任を取って辞任すると予想されていた。
ベトナムは党書記長、国家主席、首相、国会議長による集団指導体制をとっており、国家主席は儀礼的な側面の強い役職。フック氏は首相当時、経済界寄りの改革を加速させたことで広く評価されていた。
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