May 5, 2018 / 12:31 AM / 2 months ago

アングル:2月のボラティリティー台風、VIX取引を一変

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米株式市場で2月に起きたボラティリティーの急上昇は、「恐怖指数」と呼ばれるボラティリティー・インデックス(VIX)に関連付けられた金融商品の世界を劇的に変えた。

 4月30日、米株式市場で2月に起きたボラティリティーの急上昇は、「恐怖指数」と呼ばれるボラティリティー・インデックス(VIX)に関連付けられた金融商品の世界を劇的に変えた。写真はニューヨーク証券取引所。27日撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)

株式投資家は2017年、歴史的にもまれな穏やかな時期を過ごしたが、何年かぶりのボラティリティー急騰で、こうした商品は混乱に陥り、いくつかは消え去った。関連商品の売買は激減した。

活発に売買を手掛けてきたタイフォン・キャピタルのボラティリティー・グループ共同責任者マット・トンプソン氏は「全ての空気が吸い取られたようだ」と話す。

近年、ボラティリティーへの投資に対する関心が高まり、20以上の関連する上場投資商品が生まれた。いくつかはボラティリティーが高い荒れた市場で利益を得るもので、逆に静かな市場から恩恵を受ける商品もあった。

17年に米株式市場のボラティリティーが50年ぶりの低水準になったことで、投資家は利益を得ようと、株式市場の動揺に対する保険を競って売るようになった。VIXのショートに連動した商品が顕著に増え、ベロシティシェアーズ・デイリー・インバース・VIX・ショートターム・ETN(XIV)XIV.Oと、プロシェアーズ・ショート・VIX・ショートターム・フューチャーズ・ETF(SVXY)(SVXY.P)の運用資産は、1月に過去最高の35億ドルに達していた。

伝統的に、バイサイド投資家によるVIX先物取引は、今後数カ月間のボラティリティーを予想する賭けだった。しかしXIVとSVXYに資金が流れ込んだため、取引の性格は変わった。

投資家はボラティリティーの低下を見込んでこれらを取引したのではなく、単に利益を得るために保険を売ったようなものだと、投資顧問会社インベストインボルのポートフォリオマネジャー、スチュアート・ジョン・バートン氏は話す。

ハウンズトゥース・キャピタル・マネジメントの代表、リンカーン・エドワーズ氏は海辺の物件の保険に例え、「儲かると思ってリスクを理解せずに保険を売ったら、ハリケーンに襲われて破産したということだ」と語った。

ハリケーンは2月5日に来た。米株式が4%下落したことでVIXは20・01ポイント急騰、過去最大の動きとなった。それまでのVIXの水準が低かったため、先物の上昇率は96%に達し、ショートVIXの上場投資商品は1日でほぼ価値を失った。XIVは消滅し、SVXYは運用条件が変わった。

VIX先物の建玉は1月の後半と比べ43%減少した。

米商品先物取引委員会(CFTC)によると、24日時点のバイサイド投資家のネットの建玉は4万7969枚のロングで、前週の過去最高7万3351枚からロングが減った。2月の変動の前は2万1613枚のショートだった。

ダン・キャピタル・マネジメントのボラティリティー・ストラテジーズ部門のバイスプレジデント、ステファン・ウィントナー氏は「長い間ボラティリティーを動かしてきた市場の力がほとんどすべて消えた」と話した。

(Saqib Iqbal Ahmed記者)

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below