[ワシントン 16日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)米国法人のスコット・キーオ最高経営責任者(CEO)は16日、電気自動車(EV)に移行する上で米国はバッテリー生産増強という難題に直面していると強調した。熟練労働者を呼び込むことや、リチウム電池生産に必要な鉱物類の国内採掘を大きく増やす必要のほか、サプライチェーン問題などを課題に挙げた。
ワシントンでの業界イベントで語った。EV化は米国の比類なき最大の産業変革だとも強調した。
キーオ氏はロイターのインタビューにも応じ、米国は国内電池生産で2030年までに何十万人もの雇用を創出できると予想。現在は国内の電池生産量が年15万─20万個だが、これから7年のうちに850万個にすることが必要になると語った。
コロナ禍をきっかけに労働人口の減った米国の製造業そのものが、待遇の見直しなどで再び労働者を引きつけ、製造業の能力をもっと高めることも欠かせないと指摘した。
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