[ベルリン/ハンブルク 7日 ロイター] - 独フォルクスワーゲン(VW)VOWG_p.DEは、米国で発覚した排ガス不正について、問題に絡むコストを抑制しようと米当局との合意を目指したため不正問題の公表が遅れたとの立場を示した。VWの担当弁護士が明らかにした。
裁判所に2月29日提出された報告書をロイターが入手した。それによると、弁護側は「VW経営陣は当局の合意に基づく解決策が可能だと想定する根拠がある」とし、一時的に公表を控えたことは米国法のコンプライアンス(法令順守)違反を隠ぺいするためではないとの立場を示した。スキャンダルに絡むコストを最小限に抑えることを狙った正当な行為とした。
VWは昨年9月3日に米当局に対し排ガス不正を認めたが、9月18日まで問題は公表されなかった。
VWはコメントを控えた。
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