[ベルリン 12日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループは12日、2022年の販売台数が830万台だったと発表した。前年から7%減少し、過去10年あまりで最低となった。中国のロックダウンやロシアのウクライナ侵攻に伴うサプライチェーンの混乱が打撃となった。
これにより年間の販売は、3年連続でトヨタ自動車に首位を譲り2位となったもようだ。トヨタは1─11月の販売が950万台強と発表している。
上期は、サプライチェーンの混乱や中国での生産停止が響き20%強減少した。下期は12%増加した。第4・四半期は14.3%増加した。
「アウディ」、「ランボルギーニ」、「ベントレー」といった高級車が健闘した。年間で高級車部門は約4%の減少、「フォルクスワーゲン」などの一般車は9%減だった。
バッテリー式電気自動車(全電気自動車)の販売は中国をけん引役に26%増加。電気自動車(EV)で欧州トップメーカーの地位を維持した。
VWは30年に世界販売の半分をEVにする目標を掲げており、23年はEVの比率を11%にしたい考えだ。
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