[ワシントン 30日 ロイター] - 独自動車大手、フォルクスワーゲンは30日、米国法人の社名を「Voltswagen of America(ボルツワーゲン・オブ・アメリカ)」に変更すると発表したが、電気自動車(EV)への自社の取り組みをPRするためのマーケティング活動だったとして、その後に社名変更を否定した。
誤解を招く発表に対してソーシャルメディア上で批判の声が上がり、一部にはディーゼル車を巡る排ガス不正問題で長年顧客などを欺いていたことに触れる書き込みも見られた。
同社の広報担当は、うその社名変更発表について「エイプリルフールの精神で行ったもの」とし、新型EV「ID.4」の発売やEV普及へのコミットメントを示すためのものだったと釈明。
同社はこの発表をウェブサイトに掲載したほか、ツイッターにも投稿していたが、30日遅くに撤回した。
また、少なくとも1人のアナリストが社名変更を評価すると顧客ノートで指摘。同社の優先株はこの日、4.7%高で取引を終了し、普通株は10.3%高で引けた。
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