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仮想現実で過去の出来事を再現、認知症患者の感情活性化に期待

 2月23日、英国で、認知症の高齢者に過去の出来事を再現した動画をヘッドセットを通してバーチャル・リアリティー(VR)で見せ、記憶や感情の活性化、家族や介護者との対話促進につなげようとするプロジェクトが実施されている。6日撮影(2018年 ロイター/Matt Stock )

[ヒンドヘッド(英国) 23日 ロイター] - 英国で、認知症の高齢者に過去の出来事を再現した動画をヘッドセットを通してバーチャル・リアリティー(VR)で見せ、記憶や感情の活性化、家族や介護者との対話促進につなげようとするプロジェクトが実施されている。

ある保護施設に入居している93歳の女性は、1953年6月2日に行われたエリザベス女王の戴冠式を再現した動画を見て「こういうことは、しょっちゅう起きない。私たちは、この日、大変光栄だった」と当時を回想した。

プロジェクト第1作目となったこの動画は、映画会社と170人のボランティアキャストが協力し、路上での祝賀会の様子が再現された。

動画はスマートフォンにアプリをダウンロードし、ヘッドセットを装着して見る仕組み。

認知症関連団体の研究者は、VR技術を症状への対策として歓迎する一方、使用には慎重を要するとも指摘。

ロイターに送信した電子メールで「認知症患者の中には、誤認識を起こす人がいる。これにより、現実と仮想の間で混乱が生じ、不安を誘発する可能性がある」と述べた。

プロジェクトの次作には、1966年のサッカー・ワールドカップ優勝祝賀に関連した作品が計画されており、海外にも拡大していく予定という。

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