[12日 ロイター] - アクティビスト(物言う投資家)のネルソン・ペルツ氏が率いるトライアン・ファンド・マネジメントは12日、ペルツ氏の米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニー取締役選任を目指して関連書類を米証券取引委員会(SEC)に提出した。ペルツ氏はディズニーから取締役就任を拒否されており、取締役の座を狙った闘争に乗り出した。
ペルツ氏側は後継計画の失敗やストリーミング事業の損失拡大、21世紀フォックス買収の過剰支出で「危機にある」ディズニーの立て直しを狙いとしている。
ペルツ氏の動きは、いったん引退後に2度目のトップとなったディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)への重大な挑戦となる。
ディズニーの株価は寄り付き前の時間外取引で1%超上昇。一部のアナリストはペルツ氏が過去にターゲットにした企業に変化をもたらしたと指摘した。ディズニーの株価は昨年約39%下落していた。
トライアンは発行済み株式の約0.5%に当たる約9億ドル相当のディズニー株を保有している。
ディズニーは今後開く株主総会で、ペルツ氏の取締役就任の賛否を問うことになる。昨年は3月9日に年次株主総会が開かれていた。
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