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ASEAN、大国の「チェスの駒」にされるべきでない=中国外相

 7月11日、中国の王毅国務委員兼外相(写真)は、東南アジア諸国連合(ASEAN)事務局で講演し、東南アジア諸国は大国に「チェスの駒」として利用されるべきでないとの見解を示した。写真は9日バリ島のヌサドゥアでの代表撮影(2022年/ロイター)

[ジャカルタ 11日 ロイター] - 中国の王毅国務委員兼外相は11日、東南アジア諸国連合(ASEAN)事務局で講演し、東南アジア諸国は大国に「チェスの駒」として利用されるべきでないとの見解を示した。

ASEAN地域の多くの国が支持する側を選ぶよう圧力を受けているとし、地域の戦略的環境が「政治的要因によって再形成される」恐れがあると指摘。

「この地域を地政学的な計算から守り、大国の競争や強制によってチェスの駒として利用されないよう守る必要がある」とし、「地域の未来はわれわれ自身の手に委ねられるべき」と述べた。

王氏は先週末、 ブリンケン米国務長官と5時間以上にわたって会談した。

王氏は積極的な交流のためのルールの確立と、アジア太平洋の地域主義を共同で支持することを米中が協議すべきと提案したことを明らかにした。

「ASEANの中心性を支援し、既存の枠組みを支持し、敵対したり封じ込めたりするのではなく、アジア太平洋における相互の正当な権利と利益を尊重することが中核的要素だ」と語った。

講演後の質疑応答で、米国は「一つの中国」政策をゆがめ空洞化させることで、台湾というカードを使って中国の発展を妨げ、封じ込めようとしていると非難した。

「(中国と台湾は)平和的発展を享受する。しかし一つの中国の原則が試されたり妨害されたりした場合、(台湾)海峡を挟んで暗雲が立ち込め、あるいは猛烈な嵐になる」と警告した。

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