[13日 ロイター] - 米大手銀行ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)が13日に発表した第4・四半期決算(昨年12月31日まで)は1株利益が0.67ドルと前年同期の1.38ドルから約半減した。従業員が顧客に無断で架空口座を開設していた不祥事で処分を受けたことに伴う費用として30億ドル超を計上したほか、景気後退に備えた貸倒引当金の積み増しが重しとなった。
調整後1株利益は0.61ドルと市場予想(0.66ドル)を下回った。これを受け、株価は序盤の取引で一時5%超下落した。
信用損失引当金は9億5700万ドル。前年同期は4億5200万ドルだった。貸付金の増加や経済環境の悪化などを反映した引当金増加額は3億9700万ドルだった。
グレートヒル・キャピタルの会長兼マネジングメンバー、トーマス・ヘイズ氏は、Wファーゴの営業損失は訴訟などに関連した「一過性」のものだったが、決算は失望的な内容だったと指摘。「今日発表された大手銀行の決算の中でWファーゴが最も悪い」とした。
非金利費用は前年同期の132億ドルから162億ドルに増加。販売慣行を巡る不祥事に関連した訴訟や顧客への補償、規制対応に関する営業損失として33億ドルを計上した。
純金利収入は45%増の134億ドルとなったが、総収入は前年同期の209億ドルから197億ドルに減少した。
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