[14日 ロイター] - シェアオフィス大手ウィーワークの親会社、米ウィーカンパニーのキンバリー・ロス最高財務責任者(CFO)は14日、社員あての電子メールで、第1・四半期のキャッシュバーン(現金消費)が前期比60%改善し、四半期として初めて売上高が10億ドルを超えたと明らかにした。 一方、収益性には言及しなかった。同社は赤字が続いている。
ロイターが確認したCFOのメールによると、第1・四半期の売上高は45%増の11億ドル。
また、手元の現金と未使用の融資枠は3月末時点であわせて39億ドル。2019年末時点では44億ドルだった。
ウィーカンパニーは3月下旬、手元の現金は新型コロナウイルス流行に伴う課題に対応するのに十分との考えを示していた。[nL4N2BK0PX]
本業のシェアオフィスは、ウイルス流行による在宅勤務者の急増で稼働率が低下し、経費が拡大するなど苦境にある。
サンディープ・マスラニ最高経営責任者(CEO)は今週、CNBCのインタビューで、4月は賃料の回収率が70%にとどまったと明らかにした。
ウィーの社債(利率7.875%)は直近の価格が額面1ドル当たり0.39ドルまで急落し、利回りは34.3%に急騰している。新型コロナ感染拡大で金融市場に動揺が走った2月下旬時点の価格は約0.85ドルで、これを大きく下回っている。
*内容を追加しました。
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