[ロンドン 26日 ロイター] - アイスランド南部のヘイマエイ島にあるKlettsvik湾が、世界で初のクジラ目専門の聖域(サンクチュアリ)に指定された。来春、上海の水族館で飼育されている2頭のベルーガ(12歳)が陸路・空路・海路を使って到着し、受け入れ第1号になる予定。
非営利団体クジラ・イルカ保護協会(WDC)とともにこのプロジェクトを手がけている慈善団体シー・ライフ・トラストが26日に発表した。
湾の面積は3万2000平方メートルで、ケア施設とビジターセンターがある。環境保護関係者らは、この取り組みが飼育下のクジラ目の自然界復帰促進につながればと期待している。
2頭のベルーガは、長旅や北極圏の冷たい海水に適応するため、高速で泳いだり、水中でより長時間息を止めたりする訓練なども受けている。さらに、これまでより多くのカロリーを摂取し、輸送に使用される担架に慣れる作業も行われている。
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