[サンフランシスコ 8日 ロイター] - 米フェイスブックFB.O傘下の対話アプリ大手ワッツアップは、世界で10億人を超える同社のユーザーと企業が直接対話できるシステムの試験を行っている。ロイターが入手した同プロジェクトに関する文書で明らかになった。
ワッツアップは、フェイスブックに買収されて以降ビジネスモデルを構築していないが、同システムの試験は収入源を模索する動きとみられる。
収入源の1つとして考えられるのはユーザーとメッセージのやりとりを希望する企業に課金することだが、同社はスパムメッセージなどの問題を避けるため慎重に取り組んでいる。
同社は昨年、ユーザーが銀行に不正な取引について問い合わせたり、航空会社にフライトの遅延に関して確認したりできるシステムを開発する計画を明らかにしていた。
文書によると、システムの試験はスタートアップ企業を養成するYコンビネーターの参加企業とともに行っており、ワッツアップはこれについて先月、Yコンビネーターと合意した。
ワッツアップの広報担当者はコメントを控えた。
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