[ワシントン 23日 ロイター] - 米国のバイデン政権は来週、2022年度予算教書の裁量的経費を発表する。その後、今年春に予算教書全体を発表する。
予算当局者が23日、匿名を条件に明らかにした。
裁量的経費を優先することが狙い。議会には歳出手続きを開始する情報が必要なため、段階的に発表する。
同当局者によると、予算教書の全体版には、裁量的経費に加え、義務的経費、税制改革案が盛り込まれる予定。
予算教書の発表については、ブルームバーグが先に報じた。
ホワイトハウスのサキ報道官は先月、予算教書の発表の遅れについて、トランプ前政権の「かたくなな態度」が原因だと主張。政権移行時の協力が不足していたと説明していた。
過去の予算教書同様、バイデン大統領の予算教書がそのままの形で法制化される可能性は低いが、予算教書には大統領が考える支出の優先順位を議会に示す役割がある。予算は議会の審議で決まる。
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