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米アマゾン傘下のホールフーズ、早速生鮮品など大幅値引き

 8月28日、アマゾン・ドット・コムが買収を完了したホールフーズ・マーケットは早速、先週約束したような生鮮品など一部商品の値下げを開始した。写真はサンディエゴにある同社店舗で売られるアボガド(2017年 ロイター/Mike Blake)

[ロサンゼルス/シカゴ 28日 ロイター] - アマゾン・ドット・コムAMZN.Oが28日に買収を完了したホールフーズ・マーケットWFM.Oは早速、先週約束したような生鮮品など一部商品の値下げを開始した。

有機栽培のアボカドやリンゴなど人気の品で思い切った価格引き下げに動き、「ホール・ペイチェック(給与小切手を全部使い切ってしまうこと)」と皮肉られる高価格店のイメージ払しょくを図っている。

またロサンゼルスのホールフーズの店舗では、アマゾン傘下に入ったことを象徴するように、人工知能(AI)搭載スピーカー「アマゾンエコー」とその小型版「アマゾンエコードット」がそれぞれ99.99ドルと44.99で販売された。

有機栽培のアボカドとリンゴ「ふじ」は、ロサンゼルスの店舗で33%値引きされ、1個2.99ドルが1.99ドルになった。サーモンは13.99ドルが9.99ドルと約29%の値下げ。

同じ商品でも各都市の店舗ごとに引き下げ率にはばらつきがあり、マンハッタンの店舗では「ふじ」が43%下がったとの一部で報道された。またロサンゼルスでは、ホールフーズの一部商品が近くにあるクローガーKR.N傘下の食品雑貨店ラルフスよりも安くなる事態も出現。ライバル各社は今後、値引き競争を強いられる可能性もある。

実際、アマゾンが書籍や電子機器で行ってきたような価格破壊を食品小売りの分野でも仕掛けるのではないかとの懸念から、クローガーやウォルマート・ストアーズWMT.N、スプラウツ・ファーマーズ・マーケットSFM.Oなどの小売り株は軒並み下げ続けている。

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