[アブジャ(ナイジェリア) 16日 ロイター] ナイジェリアの油田地帯を中心に活動する武装勢力「ニジェール・デルタ解放運動(MEND)」は16日、7月から3カ月間続けていた停戦を終了させ、攻撃を再開することを明らかにした。
MENDは、ヤラドゥア大統領による恩赦発令を受け、和平会談開始の道筋を探るため、今年7月に攻撃を中断していた。しかし政府側との正式な交渉は現在も始まっていない。
MENDは電子メールで送付した声明文で「MENDはナイジェリアの石油産業とナイジェリア軍に対する戦闘を10月16日午前零時に再開する」と表明した。
油田地帯のニジェールデルタの治安悪化により、ナイジェリアの原油生産量は生産能力の3分の1以下に落ち込んでいる。ナイジェリアはアフリカの最大の産油国の1つで、ナイジェリア中央銀行によると、原油生産の落ち込みによる損失は毎月10億ドルにのぼる。