[トレントン(ニュージャージー州) 9日 ロイター] 米国での同性愛者同士による結婚の合法化にとって重要な投票が、ニュージャージー州で今週行われる。
ニュージャージー州議会上院では10日に同性愛者同士の結婚を認める法案の投票を行う。法案が可決されれば、同性婚を認めているほかの5州に続く方向となる可能性がある。
推進派は法案が議会を通過し、同性婚を支持する立場であるジョン・コーザイン州知事が来月に辞職する前に法案に署名出来るよう期待しているが、11月の州知事選挙で勝利した共和党のクリス・クリスティ次期知事は、拒否権を発動する意向を表明している。
反対派は、先週否決したニューヨーク州のように、近隣州で同性婚が認められなかった結果を受けて、同州でも法案は通過しないだろうと「不安ながらも楽観している」という。また、同州で否決されれば、同性婚の合法化を推進する全国的な動きがしばらく停止するだろうともみている。
同性愛者同士の結婚を合法化しているのは、アイオワ、コネティカット、マサチューセッツ、ニューハンプシャー、バーモントの5州。メーン州では先月、同性婚を合法とする法案が住民投票の結果、無効となった。