[ボストン 13日 ロイター] 近代経済学の基礎構築に貢献したノーベル経済学賞受賞者ポール・サミュエルソン氏が13日、マサチューセッツ州ベルモントの自宅で死去した。94歳だった。マサチューセッツ州工科大学(MIT)が明らかにした。
サミュエルソン氏は1970年、米国人初のノーベル経済学賞を受賞。スウェーデン王立科学アカデミーは当時、その功績を「現代の経済学者で経済学理論における科学的な分析レベルを最も高いレベルに引き上げた」と評した。
同氏はまた、MIT経済学部を世界的に有名な研究・教育機関である現在の地位に押し上げるのに貢献した。MITは、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長や、ノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン氏などを輩出している。
サミュエルソン氏による代表的な教科書「Economics: An Introductory Analysis(原題)」は、1948年に出版されて以来、40カ国語に翻訳され400万部以上を売り上げている。