[バンコク 6日 ロイター] タイとカンボジアの両軍は6日、ヒンズー教寺院「プレアビヒア」周辺の国境付近で再び交戦した。衝突は4日から3日連続となる。
この日の交戦は約3時間続き、タイの病院によると、兵士10人と民間人2人が負傷。両国の地元当局や目撃者らによると、タイ軍は現地に展開する兵士や車両を増やしており、タイ側では少なくとも2500人が、カンボジア側では数百人が避難している。
タイ軍の広報担当官は「この時点で停戦は実現していない。あらゆるレベルで話し合いをしている最中だが、われわれは自衛のために応戦しなくてはならない」とし、カンボジアが最初に攻撃してきたと非難した。
4日から続く戦闘では少なくとも5人が死亡しており、2008年に同寺院が世界遺産に指定され緊張が高まって以来、最悪の規模となっている。