[モスクワ 25日 ロイター] ロシア中央銀行は25日、主要政策金利のリファイナンス金利を含むすべての政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げた。また、預金準備率を50bp引き上げた。
中銀は声明で、高いインフレ率に加え、原油価格の高騰でロシアへの資本流入が急増するリスクに懸念を示した。
中銀は、翌日物預金金利を25bp引き上げて3.00%とし、リファイナンス金利も25bp引き上げ、8.00%とした。
また、非居住者の法人に対する銀行債務の準備率を100bp引き上げ4.50%に、それ以外の債務の準備率を50bp引き上げ3.50%とした。
ロイター調査では、大半のアナリストが預金金利の25bp引き上げを予想、半数が預金準備率の引き上げを予想していた。また、過半数はリファイナンス金利の据え置きを予想していた。
中銀は声明で「高いインフレ期待と世界的な原油高を背景とするロシアへの資本流入要因の形成を基に、今回の決定を下した」と表明。
「今後の金融政策の変更に関わる措置は、高止まりするインフレ圧力と景気減速のリスクバランスによって決定される」と指摘した。
ロシアのクドリン財務相は23日、2011年のインフレ目標である6─7%を達成する可能性を残すため、中銀に対応を求めていた。
経済発展省のクレパチ次官は25日、インフレ率が8%を超えないことを望む、と述べた。消費者物価はすでに年初の7週間で3.1%上昇している。