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米ニューズ傘下の英大衆紙が盗聴で謝罪、賠償金55億円にも

 4月8日、米ニューズ傘下の英大衆紙ニューズ・オブ・ザ・ワールドが芸能人や政治家らを盗聴したことを認めて謝罪した。10日撮影(2011年 ロイター/Toby Melville)

 [ロンドン 9日 ロイター] メディア王ルパート・マードック氏率いる英メディア大手ニューズ・インターナショナルは8日、傘下の英日曜大衆紙ニューズ・オブ・ザ・ワールドの記者らが、芸能人や政治家らの携帯電話を盗聴したことを認め謝罪した。

 同社の謝罪表明を受け、弁護士のシャーロット・ハリス氏は「この先、弁護士に相談する人が急増することになる」との見通しを示した。ロンドン警視庁は、事件にかかわった疑いがある2人の記者と編集者を既に逮捕している。

 英国で発行部数トップを誇る同紙の親会社ニューズ・インターナショナルは、8件の訴訟についての事実関係を認め謝罪。被害者に賠償金を支払う意向を示したが、さらに多くの著名人らが盗聴のターゲットにされたとみられている。

 これまで同社は、記者らが英王室関係者や政治家、芸能人、スポーツ選手らを盗聴していた事実を知らないと主張。盗聴スキャンダルは「ペテン記者」の仕業だとして非難していた。今回、盗聴を認め謝罪したことは、同社が姿勢を転換させたことを意味する。

 米メディア大手ニューズ・コーポレーションの子会社でもある同社から、「率直な謝罪」を受ける被害者の中には、英女優シエナ・ミラーさんやテッサ・ジョエル議員らが含まれている。

 ミラーさんの弁護士は、示談交渉には応じない姿勢を強調。「彼女にとっては真実を知ることが最優先で、彼女は(盗聴に)かかわったすべての人が責任を問われるべきだと感じている」と述べた。

 被害者に支払う賠償金の総額は2000万ポンド(約28億円)に上るとみられているが、メディア訴訟が専門の弁護士ロッド・ダダック氏は4000万ポンドに達する可能性を指摘している。

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