[23日] 格付け会社フィッチ・レーティングスは、フィリピンの長期外貨建て発行体デフォルト格付け(IDR)を「BB」から「BB+」に引き上げた。長期自国通貨建てIDRとカントリーシーリングは、「BB+」から「BBB─」に引き上げた。見通しは「安定的」。
一方、フィッチは、短期外貨建てIDRは「B」のまま据え置いた。
フィッチでアジア太平洋地域ソブリンチームを率いるアンドリュー・コフーン氏は、フィリピンの格付けを引き上げた理由として「財政健全化の進展、総じて明るい経済見通し、対外財務の改善」などを挙げた。
フィッチは、2011年のフィリピンの財政赤字は国内総生産(GDP)の3%となり、10年の3.7%から改善する、と予想している。