[ロンドン 11日 ロイター] キャメロン英首相は11日、大規模な暴動の拡大を助長した「ブラックベリー・メッセンジャー(BBM)」など、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の利用規制を検討していると明らかにした。
ムバラク前大統領を退陣に追い込んだエジプトの政変では、当局が携帯電話やインターネットを遮断。中国当局も、破壊活動とみなしたオンライン通信を遮断する措置を取っているが、このような措置は抑圧的だと批判の対象になっている。
キャメロン首相は、暴動への対応を協議するために臨時招集された下院で「暴力や騒動、犯罪が計画されていることが分かった場合、ウェブサイトやサービスを通じたコミュニケーションを止めることが妥当かどうかについて、警察や情報機関、通信業界とともに検討している」と表明した。
英警察当局や政治家らは、今回の一連の暴動に参加した若者たちが仲間を集めるため、主にBBMなどのSNSを利用したと指摘。実際に多くの暴動参加者が、ツイッターや他のSNSよりも、送信されるメッセージが暗号化されプライバシー性の高いBBMを活用した。