[上海 28日 ロイター] 中国上海市で270人以上が負傷した地下鉄追突事故を受け、当局の調査チームは事故から一夜明けた28日、原因究明に向けた作業を本格化させた。
事故は27日、信号トラブルが起きたため、職員が電話でやりとりしながら、列車を走らせていた際に発生したが、中国紙「21世紀経済報道」は運営会社や職員による人為ミスがあった可能性を指摘している。
同紙は「事故は、列車が職員の指示で移動していた間に起きた。これは責任の所在を決定付けるのに重要な要素になるのではないだろうか」と問題提起。さらに「信号故障後、車掌、通信係、運転手は全員働いていた。それなら、どうして追突事故は起こったのか」と疑問を投げかけている。
事故があった地下鉄10号線は28日、一部区間が閉鎖されたものの、他の路線は通常運行となっている。上海の地下鉄は計11路線あり、総延長は400キロを超える。