[マニラ 2日 ロイター] マニラにある警察の拘置所で2日、胃痛を起こした看守がトイレに駆け込んだすきを見て、収容されていた男7人が脱走するという事件が発生した。
地元の警察署長はテレビ局に対し「男たちは、看守がトイレに行くたびに小さなのこぎりで監房の鉄格子を切っていた」と話した。監房の鉄格子は古く、さびていたという。
7人のうち2人は殺人、5人は連続窃盗の疑いで拘束されていた。
同警察署長によると、看守は事件当時1人で担当しており、トイレに4回行った数時間後に男たちの脱走に気付いた。この看守は後に停職処分となり、調査を受けた。また、事件当時には署内にいなかった看守の上司も解任された。
フィリピンの拘置所は過密状態で、脱獄事件は日常茶飯事となっている。
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