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世界の自殺者数は年間100万人=英・ベルギー調査

 [16日 ロイター] 世界の自殺者の数が毎年約100万人に上ることが16日、英国とベルギーの調査結果で明らかになった。40秒間に1人の割合で自殺者が出ていることになる。

 4月16日、英・ベルギー調査によると世界の自殺者数は年間100万人に上る。写真はソウル市内の地下鉄。昨年10月撮影(2009年 ロイター/Lee Jae-Won)

 英オックスフォード大学のキース・ホートン氏とベルギーのヘント大学病院のKees van Heeringen氏が医学誌ランセントに発表した調査結果の要旨は以下の通り。

 ◎自殺は死亡原因の第10位で、自殺による死亡者は全世界の死亡者の1.5%を占める。

 ◎自殺率はほとんどの国で高齢者の間で高くなっているが、過去50年で若年層、特に若い男性の間でも上昇している。

 ◎米国では、ヒスパニック系や黒人に比べて白人の自殺率が高い。その一方で、黒人の若年層の自殺率は上昇している。

 ◎自殺する人の90%が何らかの精神疾患を抱えている。

 ◎うつは自殺する確率を15─20倍高める。うつ状態にある人の約4%が自殺で命を落としている。

 ◎大規模な災害や著名人の死も自殺のリスクを高める。例えば、1997年にダイアナ元英皇太子妃が死去した後、自殺率は17%上昇した。特にダイアナ元妃と同年代の女性の自殺率が高くなったとの研究結果がある。

 ◎失業中の人は、職がある人よりも自殺する確率が高い。このデータは、精神疾患のある人が職に就けないということに関係しているのかもしれない。

 ◎薬品や毒物が身近なところにある職業に就いている人、医者や獣医、看護士、歯科医、農業従事者などは自殺リスクが増加する。

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