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情報BOX:閣僚辞任相次ぐ英政府の今後の見通し

 [ロンドン 5日 ロイター] 国会議員による経費乱用が問題になっている英国で4日、パーネル雇用・年金相が辞意を表明した。閣僚の辞意表明は今週に入って3人目。

 6月5日、英国では国会議員による経費乱用が問題になっている。写真はブラウン首相。3日撮影(2009年 ロイター/Eddie Keogh)

 同相は1年以内に実施される次期総選挙で労働党が勝利するチャンスを増やすため、ブラウン首相に退陣するよう呼び掛けた。同相の辞意表明は欧州議会選および地方選と時を同じくしたが、選挙では与党労働党の大敗が予想されている。

 景気後退(リセッション)と経費乱用をめぐる不祥事に揺れる労働党政府とブラウン首相の今後の見通しを探ってみた。

 <パーネル雇用・年金相辞任が持つ意味>

 非常に重要。他の閣僚が追随しかねない。3日に辞意表明したスミス内相やブリアーズ地域・地方政府担当相が内閣改造で更迭される前に自ら飛び出すとみられていたのとは異なり、パーネル氏は内閣で上級ポストを堅持すると予想されていた。

 パーネル氏は39歳で人気急上昇中の党のホープ。ブラウン首相を公に批判して辞任した最初の閣僚となった。

 <ブラウン首相はどう対応するか>

 首相にとっては求心力回復が急務で、早ければ5日にも内閣改造に取り組む見込み。パーネル氏の辞任や5日に発表される地方選の結果、7日夜に発表される欧州議会選の結果を受けた不愉快な新聞の見出しから少しでも注意を遠ざける上で内閣改造が役立つ可能性もある。

 しかし、ブラウン首相は改造に取り組む以前に、まず空席となった3閣僚の穴を埋める必要がある。

 内閣の入れ替えに関しては、ブラウン首相と親しいボールズ児童・学校・家族担当相がダーリング財務相の後任に起用されるとの観測が流れたほか、ダーリング財務相に今より目立たないポストが提示された場合、同相が閣僚を辞任するとの観測も浮上している。

 ミリバンド外相の後任にマンデルソン民間企業担当相を充て、党内の規律回復の一助に閣僚経験の長いブランケット元内相を呼び戻す可能性もささやかれている。

 ミリバンド外相もマンデルソン民間企業担当相も、現在の職務を喜んで継続すると述べている。

 <ブラウン首相は生き残れるか>

 生き残れない可能性がますます強まっているようだ。閣僚の相次ぐ辞任に加え、下院で後方席に座る若手議員がブラウン降ろしを図る計画もうわさされている。

 首相を救うことができるかもしれない要因もある。

 首相交代という事態になれば、労働党が12年間守り続けてきた政権の座を明け渡すことがほぼ確実とみられる総選挙の早期実施を求める野党保守党の声がさらに大きくなるだろう。ブラウン首相は2007年に任期半ばで辞任したブレア首相の後任となり、総選挙の洗礼を経ていない。アナリストは労働党が総選挙を実施せずに首相を交代させることはできないとみている。

 一部の労働党議員は、経済が回復し、選挙の見通しが改善することを期待して、来年までブラウン首相を擁護し続けることが彼らの利益につながると考える可能性がある。

 <ブラウン首相でなければ誰か>

 ジョンソン保健相が最有力候補とみられている。ジョンソン氏にはブラウン首相に欠けているメディア対応力があるが、政策についてあいまいとの批判もある。

 労働党が世代交代を望めば、ミリバンド外相が対抗馬となる可能性もある。

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