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中国が上海特区経由の金輸入を開始、購入実態の把握より困難に

 6月11日、上海自由貿易試験区で金取引所の開設が見込まれる中、中国の銀行はFTZ経由で金を輸入する試みを始めた。写真は3月、ミュンヘンで撮影(2014年 ロイター/Michael Dalder)

[シンガポール 11日 ロイター] - 上海自由貿易試験区(FTZ)で金取引所の開設が見込まれる中、中国の銀行はFTZ経由で金を輸入する試みを始めた。公式な金輸入統計がないため、中国の金購入実態を把握するのはこれまで以上に困難になるとみられる。

中国の金輸入は従来、ほとんどが香港経由であるため、香港当局が公表する輸出統計が中国の金需要を把握するのに活用されている。

ただ、貿易データ提供のグローバル・トレード・インフォメーション・サービシズの輸出統計を基にロイターが算出したところでは、中国の金直接輸入は第1・四半期に約150トンに膨らんだ。前年の国別内訳を公表していないスイスを除くと、前年同期比でほぼ倍増したことになる。

コメルツ銀行のアナリスト、カーステン・フリッチ氏は「金が上海経由で中国に入るのならば、香港の統計だけを見ても中国の需要について何か結論を導きだすことは容易でなくなる」と指摘した。

FTZでの金取引所をめぐっては、上海金取引所(SGE)が外国の銀行や産金業者に参加を呼び掛けている。中国で金輸入を手掛ける銀行筋によると、複数の銀行はFTZ経由での金輸入をすでに開始した。

他の関係筋によると、正式な指示はないものの、SGEの幹部らは上海経由の輸入を要請した。FTZの新たな保管施設を試す狙いもあるようだという。

4月の香港経由の金輸入は1年2カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。昨年の金購入が過去最大に膨らんだことに続き、需要が弱まったとの憶測を招いているが、上海経由の輸入増が一因との見方もある。

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