[ベルリン/ローマ 20日 ロイター] - ドイツとイタリアは20日、イラク中央政府と協力し、同国北部でイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」と戦うクルド部隊の支援に向け武器を供与する用意があることを明らかにした。
ドイツのシュタインマイヤー外相は、人道支援のほか、防弾チョッキやヘルメットなどに加え、「武器を含む軍装備品の供給を想定することが可能」と語った。
第2次世界大戦以降、紛争への直接的な軍事関与を控え、2003年の米主導によるイラク攻撃にも反対したドイツにとり、今回の武器供与は大きな政策転換といえる。
イタリアのレンツィ政権も、自己防衛用砲弾などの供与に関する要請を検討する用意があると表明。ピノッティ国防相は、軽量の自動火器や砲弾などを提供する見通しとしている。
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