[北京 21日 ロイター] - 中国の高虎城商務相は、ロシアとの貿易決済で人民元の利用を拡大することを提案した。ルーブルが下落するなか、通商の安全性と信頼性を確保するため、としている。香港のフェニックスTVが20日に報じた。
ルーブルは先週前半に対ドルで急落。年初来では45%下落した。
商務相は、人民元利用は近年拡大していると指摘。ロシアに対する欧米の制裁導入後に、そのトレンドはより顕著になった、としている。
また、中国とロシアは今年、通商目標1000億ドルを達成できると述べた。両国間貿易は昨年は1.1%増加、892億ドルに達した。
商務相は、両国間で進めているエネルギーや製造業に関する協力について、ロシアの状況には影響されないと表明。中国は、両国経済がいかに相互補完するかなど、本質的な問題に関心を持っていると述べた。
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