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世界の最貧困層3.5億人が統計漏れ、救済活動に支障=調査

 4月15日、英シンクタンクODIによると、世界で最貧困層に属する人々は公式統計上は約12億人だが、最大約3億5000万人がデータから漏れている可能性がある。リオデジャネイロのスラム街で3月撮影(2015年 ロイター/PILAR OLIVARES)

[ロンドン 15日 ロイター] - 英シンクタンクODIによると、世界で最貧困層に属する人々は公式統計上は約12億人だが、最大約3億5000万人がデータから漏れている可能性がある。信頼性の低い統計では救済を必要とする人々の実態を把握できず、貧困の根絶にはつながらないとODIは警告している。

最貧困層とは、1日1.25ドル以下で生活している人々。

ODIによると、国によっては現地調査などではなく当て推量で計算されている統計もあるという。貧困層の統計について論文を来週発表する予定のエリザベス・スチュワート氏は、特にスラムや紛争地域に住む人々、ホームレスなどは家計や人口に関する統計から漏れることが多いと指摘している。

集計方法の問題だけでなく、コンゴやミャンマーなど一部の国では、30年以上データを更新していなかったり、統計として成り立つほど十分なデータを収集しきれていないといった実状もある。

貧困根絶は、国連総会が定めている17の「持続可能な開発目標」のうちのひとつ。しかし、政府が救済に乗り出そうとしても「対象となる人々が誰であり、どこに住み、何を必要としているのかがわからなければ、どうしようもない」とスチュワート氏は指摘する。「統計データは、単なる数値の計算ではない。成すべきことを実現させるためのものだ」と状況改善を訴えている。

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