[東京 27日 ロイター] - グアムで開かれていた環太平洋連携協定(TPP)交渉の首席交渉官会合は27日、貿易の技術的障害の分野で決着するなど、いくつかの分野で進展し、終了した。知的財産権の取り扱いについては、まだ協議が難航している。
渋谷和久内閣審議官は会合を総括し「一定の進展が見られたが、引き続き難しい課題が残っている」と述べた。
平行して行われた日米事務レベル協議も進展が見られた。農産物交渉について渋谷審議官は「議論はずいぶん進んだ」と述べた。
TPP参加12カ国は、16日から行われている首席交渉官会合で協議を進めたうえで月末に閣僚会合を開いて大筋合意に達することを目指していたが、妥結に不可欠となる米大統領の貿易促進権限(TPA)法案が議会で成立していないことから、閣僚会合は6月以降に先送りされる。米議会はメモリアルデーに伴い、今週は休会している。
TPP閣僚会合開催の日程については、現段階で全く決まっていないという。
宮崎亜巳
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