[デトロイト 25日 ロイター] - 米通商代表部(USTR)のタイ代表は25日、デトロイトで2日間の日程で始まったアジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易相会合の冒頭、脆弱なサプライチェーン(供給網)や気候危機の深刻化、不平等の拡大といった課題を克服するための解決策を「創造的に考える」よう呼びかけた。
持続可能な貿易体制の構築などを求め、「人々のため、地球のために新しい道を切り開き、ボトムアップとミドルアウトから経済を構築し、人々のために具体的な結果を出す機会だ」と述べた。
また、世界貿易機関(WTO)改革に取り組むことも要求。昨年のWTO閣僚会議が漁業補助金の抑制など新たな協定で数年ぶりに合意したことによって生じた多国間の前向きな機運に乗じることを求めた形だ。
米国は長年、WTOが中国の国家支配的な経済政策を抑制できていないと批判している。
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