[5日 ロイター] -ウラン濃縮会社の米ユーゼック(USEC)USU.Nが、連邦破産法11条の適用を申請した。原子力発電所への濃縮ウラン販売価格落ち込みや主要プロジェクト向け融資取り付けの遅れなどが響き、同社は資金繰り難に陥っていた。
ユーゼックの株価は21%超急落した。
同社は最長4カ月以内に破産法適用からの脱却を目指すとしている。
USECに出資し、同社債務の約65%を保有する東芝6502.Tとバブコック&ウィルコックス・インベストメントから支持を得た経営再建計画によると、同社の証券保有者は、再建後の新会社の債券2億ドルと、株式79%を受け取る。
東芝とバブコックは、新会社の債券2019万ドルと株式8%をそれぞれ受け取る。
USECの既存株主は新会社の株式5%を受け取る。
再建計画は今後、裁判所の承認を待つ。
昨年末時点のUSEC資産は総額7000万ドル、負債は10億7000万ドル。
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