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昨年の世界の石油埋蔵量が8%増加、根強い供給懸念=英BP

[ロンドン 13日 ロイター] 石油メジャー(国際石油資本)の英BPBP.Lが13日発表した世界のエネルギー統計レビューによると、昨年の石油の可採埋蔵量が前年比8.3%増加した。

探査は増えており、記録的な原油高で小規模なプロジェクトでも商業生産が可能となっているが、政治的な要因から供給が制限されているという。

BPは年次で世界の石油およびガス埋蔵量の統計を公表しており、業界では最も包括的な統計とされる。2011年末の石油可採埋蔵量は1兆6530億バレル。2010年末の1兆5260億バレルから増加した。

統計によると、ガスの可採埋蔵量は2011年に11%超増加した。

BPのボブ・ダドリー最高経営責任者(CEO)は「よく言われる質問は必要に見合っただけの十分なエネルギー資源があるかということだが、この報告書からの答えはイエス。現在の消費ペースから見ると、石油の埋蔵量は現在のレベルの生産を54年間続けるのに十分だ」と指摘した。

同CEOは、新技術のおかげで石油会社が10年前よりも新たな探査と生産の機会を獲得しやすくなっているとした。

原油高が後押しとなり、カナダのオイルサンドや一部の深海探査など、以前から存在が確認されていたものの経済上の利点がないと見なされていた資源の開拓も利益が見込めるようになった。また各企業による探査も加速しており、新たな鉱区の発見も進んだ。

一方、西欧企業が新たなプロジェクトに乗り出す機会が増加したものの、油田鉱区の多くが国営企業の手にあり、経済上の動機よりも政治的な気運が投資を左右している。

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