[上海 15日 ロイター] 中国の乳製品大手、内蒙古伊利実業集団600887.SSが、「異常な」水準の水銀が混入した粉ミルクを自主回収している。同社ウェブサイトの情報によると、対象商品は2011年11月─2012年12月に製造された粉ミルク「Quan You」で、13日に自主回収を開始した。
現地メディアによると、問題の粉ミルクは中国全土で販売されている。同社は現在、水銀混入の原因を調べており、他の製品での汚染はないとしている。
中国では2008年、メラミン入りの粉ミルクを飲んだ乳幼児少なくとも6人が死亡し、約30万人が健康被害を訴えるなど大きな社会問題となっていた。
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